「神田まつや」へ。


先日、大好きなとんかつ屋さん新装開店記事「やられたぁ!」

在米のmakaronovさま からこんなコメントをいただきました。


「断然以前の佇まいの方が良い感じですね。
神田まつやもあの風情がある建物だからこそ、という気がします。
米国に来て、わびさび過敏症気味なのかもしれません。」


今朝、遅れっぱなしのコメントへのレスをしようと、改めてコメントを読み返し、

この文字が目に入った瞬間、私の頭の中は「そうだ、まつや、いこう。」状態へまっしぐら。


11時の開店にあわせて早速まいりました。


神田須田町1丁目、大通りに面しまつやはあります。



道行く人が記念撮影をしたくなるような独特な風情がここにあります。

日本建築の建物。何故かシンメトリーに二箇所ある入り口。松をかたどった欄間風の飾り。二階の提灯もシンメトリー。不思議な風情です。


ここを通りすぎる人の多くが、ここで記念撮影を撮りたがるスポットです。



実際の入り口は右側。左は出口にとなっています。

暖簾をくぐってうきうきと・・・。



早速、日本酒をオーダー。

魚の形の小皿には「蕎麦味噌」美味しいですよ。

いただきまぁ~す。




その他に、「身欠きにしんの棒煮」「わさびかまぼこ」(板わさ)「焼き鳥(塩)」「焼き海苔」。頂きました。

メインはもちろん「もり」



蕎麦湯を頂いて、フィニッシュ。


風情をいただく1時間。とても楽しいわくわくする時間でした。



帰りがけ、わたし達を見送ってくれたのは、堂々と咲いた「牡丹」

お店の真ん中で凛々しく優雅に咲き誇っておりました。


何が美味しいか。

それは、迎えてくれる建物や手入れされた小さな庭。

そして、昔ながらのやり方に拘った店の運営。格子窓の中で仕切る店主。

「いらっしゃいませ」ではなく「いらっしゃぁ~い。」

レジもないし、伝票もない人間が支えるすべて。


蕎麦の味以上に、この空間にある風情が何より美味しい。


いろいろな生き方。

先へ先へと変化し新しく生み出す価値と、確固として変わらないことの価値。

私たちは様々な人のそれぞれが産むものに包まれて、沢山の美味しい時間を享受しているのですね。


ありがとうございました。今日も良い一日になりました。



////// 追記 /////////////////////////


この辺りには風情があるお店が多々あります。


ちょっと散歩してみました。


藪蕎麦。ここも盛況です。(まつやさんよりは地味かしら?)



「まつや」や「藪蕎麦」でお腹を満たした後には・・・。




甘味所「竹むら」で「あわぜんざい」で仕上げ。

お土産には「揚げ饅頭」をどうぞ。